ベトナム、2010年にアパレル原料の輸入が大幅に増加

ベトナム業界のアナリストが2010年の輸入商品の構造を研究する過程で、アパレル原料の輸入が大幅に増加していることが分かった。アナリストたちは、ベトナムが輸入を減らし、本土で生産できる商品の輸出を増やすことで貿易差額を縮小しようとしているため、増量の背後にある原因を見つけようとしている。

2010年初めの数カ月間、アパレル材料の輸入が過去最高を記録した。工業・貿易部の最新データによると、これまでアパレル会社が輸入した材料の価値はすでに50億ドルを超えており、28億ドルの生地を含め、前年同期比27%増、綿花輸入は3.5億ドル、前年同期比75%増となっている。

アパレルメーカーは現在、輸入品をさらに多角化している。現在、アパレル産業にとっては増加する受注需要に対応するために生産を拡大しなければならない。世界経済の回復により、多くのアパレル会社が外国の輸入業者から注文を受けている。

輸入増加も材料コストの急激な上昇に起因している。同社によると、過去7カ月で綿花の上昇幅は最大で40%を超え、繊維価格は30%増加した。ベトナム紡績服装協会（Vitas）の李全安会長はまた、服装材料の価格が上昇しているため、企業はより多くの綿、繊維、織物を購入し、輸出の15-17%増を確保し、契約済みの契約を完了しなければならないと述べた。

経済アナリストは増加する材料コストに警告を発し、ベトナム紡績服装協会も会員各社に重要材料の早期輸入を通知した。別の業界関係者は、ベトナムは現在、世界アウトソーシング計画の工場となっていると指摘している。そのため、より多くの商品を輸出する必要がある場合、ベトナムはより多くの材料を輸入しなければならない。国内生産の商品数は約30%を維持している。しかし、Vinatas氏によると、2010年のアパレル貨物の輸出は10億ドルに達し、6月には2億ドル増加する見込みだという。今年最初の7カ月で、貨物輸出は58億ドルに達した。

対米輸出は前年同期比23%増、対日本輸出は15%増、対ASEAN諸国輸出は30%増だった。対韓国輸出は80%増加した。同時に、EUへの輸出はわずか1.5%増加した。

EUのベトナム訪問代表団のSeanDoyle団長は、EU市場が2010年末に完全に回復することは不可能であり、消費者信頼感は公的債務危機によって低下していると述べた。一方Vitasは、2010年のアパレル輸出目標105億ドルの達成が期待されるとみている。