第13次5カ年計画の対外貿易伸び率は減速傾向に

2014年の我が国の輸出入総額は26兆4300億元で、2013年より2.3%増加した。これは対外貿易の伸び率が3年連続で既定の目標に達していないことである。2015年第3四半期、我が国の輸出入総額は前年同期比7.9%減少し、そのうち輸出は1.8%減少し、輸入は15.1%減少した。

複数の対外貿易専門家によると、2015年の対外貿易の伸び率は2014年よりよくならず、「第12次5カ年計画」の予想目標を達成できないという。

「第13次5カ年計画」期間中、世界経済依然として3%~ 4%の低速成長区間にあり、成長率から見ると「第12次5カ年計画」の時期にほぼ近い。しかし、経済貿易構造、産業構造、ガバナンスシステムなどの面で深刻な変化が発生し、我が国の対外貿易発展が直面する国際環境はさらに厳しい。肖新艶氏は、「我が国はますます多くの新興経済体からの競争に直面するだろう。同時に、資本、技術集約型の分野ではますます先進国からのボイコットに直面している。このような『両面挟撃』の傾向は今後2、3年でさらに明らかになるかもしれない」と述べた。

世界経済の低迷が続き、わが国の経済貿易は独善的ではない。2012年以来、世界の貿易成長率は4年連続で3%を下回っており、専門家は2016年、世界の貿易成長率が国内総生産の成長率を下回るか、横ばいの態勢が続くと予想している。「中国の対外貿易の伸び率も4年連続で1桁以下の区間に位置している。改革開放以来初めてだ」。

　　肖新艶分析によると、「第12次5カ年計画」期間中、世界経済は温和な回復過程にあり、各主要経済体の発展は不均衡で、外需環境は全体的に以前に及ばなかった。国内は3期重ね合わせの段階を経て新常態に入り、経済成長は全体的に安定しているが下押し圧力に直面し、輸出の支えと輸入の牽引作用が弱まっている。

「従来の競争優位性が弱まり、新たな競争上の優位性まだ完全には形成されていません。」商務部研究院国際市場研究部の白明副主任は、競争優位性が完全に移転していないことも対外貿易の伸び率を低下させる原因の一つだと考えている。彼は、世界貿易は以前のようにGDP成長率をはるかに上回り、将来的に世界貿易の発展が減速することはないと考えている。我が国の対外貿易の急速な成長期はすでに過ぎ去り、将来は貿易成長方式を徐々に転換し、地域と二国間自由貿易はより大きな役割を果たすだろう。

「第13次五カ年計画」が終了する際、中国初の百年の夢が実現する時間的節目であり、小康社会を全面的に建設する決定的な段階でもある。

専門家は、経済成長の「新常態」は中長期的な傾向だと考えている。今後2、3年間、国民経済の成長率は6%~ 7%の区間にある可能性がある。消費の経済貢献は引き続き強化され、サービス業の割合は持続的に向上し、革新は経済成長にとってより重要な役割を果たしている。経済成長は品質と利益をより重視しなければならない。